【田中道昭の着眼点】アマゾン以上"30分宅配"の中国スーパー

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DXの潮流を知る

2021/11/12

最先端のビジネス動向や国家・産業分野での潮流を本質的に捉えることは、DXを実現していく上で土台となる知見を築く1つとなります。『DXの潮流を知る』シリーズでは、メガテック企業の動向・日本国家、産業潮流等から、大局的な視座を養うためにお伝えしていきます。 第2回目は「中国アリババグループのスーパー"フーマー"」について です。 アマゾンより早く届く"30分宅配"を謳う、中国アリババグループのスーパー"フーマー"とは?早く届くだけではない、事業の強み・事業展望とは? オンラインとオフラインの情報が完全に同期 ※フーマーでのバリューチェーン×レイヤー構造(画像=『GAFA×BATH

米中メガテックの競争戦略』田中道昭著/日本経済新聞出版より) リアル店舗についてのアリババの先進性はアマゾン以上といえます。ジャック・マーが2016年に発表した「ニューリテール(新小売)」という概

念、オンラインとオフラインの融合(OMO:Online Merges Offline)のシンボルともいえるのが、スーパーマーケットの「フーマー」です。 フーマーでは顧客がリアル店舗で買い物をし、購入し

た食材をその場で料理人に調理してもらうといった、ユニークなサービスによる楽しみがあるほか、オンラインで買い物をして無料で宅配してもらえるという利便性もあります。 たとえば店頭で購入するものを決めた場合

にも、すぐには要らないならフーマーのアプリでQRコードを読み取ってオンラインのカートに入れ、あとで届けてもらうこともできるわけです。まさにオンラインとオフラインの融合です。 オンラインとオフラインの情報が完全に同期しているため、リアル店舗に並ぶ商品とフーマーのアプリ上に表示される商品は完全に一致します。 一方、アリババにとっては、匿名性の高い現金ではなくアリペイでの支払いに特化することで、詳細な購入情報が得られるというメリットがあります。 このフーマーのバリューチェーン構造と、アリババグループ事業のレイヤー構造をまとめたのが図表1です。バリューチェーン構造というのは、商品が調達されてから店舗に入荷し、消費者が購入を検討し、実際に買われて手元に届いてからその後のアフターサービスまでの流れのことです。この図を読み解くと、アリババが先行するOMOにおいて起きていることをより深く理解できます。それは、ただの「新しい小売り」ではないのです。 物流パートナーは「国内は24時間配達」を標榜 まず、事業のレイヤー構造から丁寧に見ていきましょう。 アリババグループの事業を支えているのは、レイヤー構造の最底辺にあるクラウドコンピューティング「アリババ・クラウド」です。アリババグループのすべての事業は、アリババ・クラウドの上で動いています。 物流を担うのは「ツァイニャオネットワーク」。「中国内では2

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