【田中道昭の着眼点】GAFAの台頭を許したマイクロソフトが大復活を遂げている理由

参考になりましたか?

最先端企業の戦略を知る

2021/11/05

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、顧客中心主義が生命線です。それは自社にとってどういうことなのか。アップデートし続けられるDXの成功企業はどのような実践をしているのか。『世界最先端8社の大戦略 「デジタル×グリーン×エクイティ」の時代』(田中道昭著、日経BP)で解説されている、米国のテスラ、アップル、セールスフォース・ドットコム、ウォルマート、マイクロソフト、ペロトン・インタラクティブ、アマゾン、シンガポールのDBS銀行という注目企業のグランドデザインや戦略を知ることでヒントが得られるかもしれません。『最先端企業の戦略を知る』シリーズでは、その最先端企業の注目戦略をテーマにお伝えし

ます。 第7回目は「マイクロソフト」です。 米 マイクロソフト社は2021年4-6月期決算で、売上高が過去最高となり、特にクラウド事業が好調で51%の増収となっており会社全体の成長を支える土台と

なっています。このような現在に至るまでのプロセスには、まさに"大復活"への抜本改革がありました。 クラウド化・モバイル化に乗り遅れ、GAFAに敗北 マイクロソフトはコロナ禍の中で株式市場に高く評価

された企業の筆頭でもあります。時価総額は1兆9000億ドルを超え、アップルなどと時価総額の世界トップ争いを繰り広げています。業績も好調です。その主たる要因はクラウド事業です。 マイクロソフトといえば、

PCのOS(基本ソフト)で圧倒的なシェアを獲得している「ウィンドウズ」の会社であり、「IT業界の盟主」である。そんなイメージを長年変わらずお持ちの方も多いかもしれません。 しかし、ほんの数年前までマイクロソフトは停滞期にありました。ウィンドウズやワード、エクセル、パワーポイントなど、ビジネス向けのアプリケーションをまとめたパッケージソフト「Office」を収益の柱として成長を続ける一方で、モバイル化、クラウド化という技術革新の波に乗り遅れ、GAFAの台頭を許したのです。 マイクロソフトはGAFAの台頭を手をこまねいて眺めていたわけではありません。2000年代初頭にはモバイル用OS「ウィンドウズ モバイル」を開発し、モバイル進出を画策しました。 存在感を失った原因は「ビジネスモデルの古さ」 しかし「ウィンドウズ モバイル」はPDAと呼ばれる携帯情報端末への搭載が進んだものの、スマホ対応は遅れました。2011年には、当時携帯電話市場で首位だったフィンランドのノキアと提携し、「ウィンドウズ モバイル」を搭載したスマホ「ウィンドウズフォン」を発売しましたが、時すでに遅し。 すでにスマホ市場はアップルの「iOS」とグーグルの「アンドロイド」によって席巻された後のことでした。当時のCEOスティーブ・バルマーは2013年にノキアを買収し、アップルとグーグルに戦いを挑みましたが、これも戦局を変え

このコンテンツは会員限定です。
お申し込みをされますと続きを
ご覧いただけます。
会員限定コンテンツが30日利用し放題

30日無料トライアルを体験する

会員のメリットを確認する

既存会員の方はこちら

ログイン

レポートに関するリクエストをお待ちしております。
デジタルシフトクラブでは月間約20本のDXに関するレポートを作成し配信しております。
ご興味のあるテーマや作成してほしいレポートがあればぜひリクエストください。

レポートリクエスト

関連タグ

×

参考になりましたか?

送信