【田中道昭の着眼点】ウォルマートが世界最強小売企業の座を固めた訳

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最先端企業の戦略を知る

2021/11/01

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、顧客中心主義が生命線です。それは自社にとってどういうことなのか。アップデートし続けられるDXの成功企業はどのような実践をしているのか。『世界最先端8社の大戦略 「デジタル×グリーン×エクイティ」の時代』(田中道昭著、日経BP)で解説されている、米国のテスラ、アップル、セールスフォース・ドットコム、ウォルマート、マイクロソフト、ペロトン・インタラクティブ、アマゾン、シンガポールのDBS銀行という注目企業のグランドデザインや戦略を知ることでヒントが得られるかもしれません。『最先端企業の戦略を知る』シリーズでは、その最先端企業の注目戦略をテーマにお伝えし

ます。 第6回目は「ウォルマート」です。 「世界最大の小売業」と呼ばれるウォルマートはその強みを最大限に活かし、変革していきました。強みである「店舗」をアップデートしたことが成功への鍵となったの

です。 コロナ禍で「5年分の成長を5週間で達成」 1962年創業のウォルマートは、売上高60兆円を超える「世界最大の小売業」です。アマゾンでさえ売上高は42兆円、日本のイオングループの売上高が8.

6兆円です。こうして数字を並べてみれば、ウォルマートの巨大さがおわかりいただけるでしょう。 ウォルマートの代名詞といえば「EDLP(エブリデイ・ロー・プライス)」です。「特売」を廃し、また年間を通じた

低価格を押し出すことで、アメリカはもとより世界中の消費者から支持されてきました。 2021年度(2020年2月〜2021年1月)の年間売上高は5592億ドル(約60兆2200億円)、従業員数が220万人超。新型コロナウイルスの感染が世界的に広がった2020年2〜4月(第1四半期)でさえ既存店舗の売上高は前年同期比10%増と、およそ20年ぶりとなる高い増収率を記録しました。 2021年1月、ウォルマートは初めてCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出展し、ダグ・マクミランCEOが2020年のコロナ禍での成果を強調しました。 ⃝ コロナ禍において従業員の安全と健康を最優先。サプライチェーンを継続させ、サプライヤーや取引先など社外への支援や新たな雇用を創出した ⃝ コロナ禍で急増したEC需要に対応し、非接触型サービスを拡充。2020年9月には、有料会員制プログラム「ウォルマートプラス(Walmart+)」をスタート。ネットスーパーの当日配送サービスを無制限で利用できるようにした ⃝ 診療所事業の「Walmart Health」が進展。今後はオンラインとオフラインなどオムニチャネルでヘルスケア事業を展開していく計画 ⃝ 気候変動問題への対応として2017年から「プロジェクトギガトン」が進行中。2030年までにサプライチェーンで発生するCO2を累計で1ギガトン(10億トン)削減

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