損保ジャパン、保険金サービス部門におけるAIを活用した新たなDX施策の展開

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2022/12/22

損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)は中期経営計画(2021年度~2023年度)における基本戦略のひとつであるレジリエンスの向上に向けて、データに基づいて業務を変革し効率化を推し進める業務変革型DXに取り組んでおり、今回、保険金サービス部門においてAIを活用した新たな3つのDX施策を開始したことを発表した。 ■損保ジャパンのDX 損保ジャパンは、損害保険会社として年間200万件以上の事故対応をしており、従来は専門スキルを持った「人」による対応をメインとしてきた。しかし、時代の流れとともに多様化するお客さまニーズや進化を続ける自動車、高度化する修理技術と、それに合わせて変化する整備工

場との関係構築、激甚化・頻発化する自然災害など、損害調査を取り巻く環境は大きく変わりつつあるとのこと。 そこで、損保ジャパンの高い専門性を有した人材による高品質な応対と2021年7月にDXパートナーと

して提携したTractable Ltd.(CEO:Alexandre Dalyac)の持つ最先端のAI技術を活用したソリューションにより、これまでにない人とデジタルのハイブリッドな革新的かつ高品質なサ

ービスを提供し、エフォートレス(簡便で快適)な顧客体験を提供するとともにブランド力向上に向けた取組みを加速しているとのことだ。 ■具体的なDXの3つの取組み (1)自動車事故におけるDX施策 ①AI

見積チェック AIが損傷画像と修理見積書から修理内容や金額の妥当性をチェックするソリューション。事故対応担当者は「人による精査が必要」とシステム判定された事案のみを精査・検証。このAIは2022年10月現在、1か月あたり3.5万件の画像調査事案をチェックしてるとのこと。2022年11月には基幹システムとの連携が完了したことで、さらなる生産性向上を実現するという。2025年には車両損害約100万件のうち、40%をAIが自動チェックすることで、業務が大幅に効率化される見込とのこと。新たに創出された時間と蓄積されたデータを活用し、事故対応担当者は整備工場に対するコンサルタント業務や不正請求撲滅に向けた仕組みづくりなど人にしかできない高い専門領域の業務にシフトしていくとのことだ。 ②【業界初】SOMPOおくるまスマート判定(仮称) 業界初のAIが車両の損傷画像から全損の判定を行うソリューション。Webアプリで撮影した損傷箇所の画像から、AIが損害状況を確認し全損の判定。 従来、事故対応担当者が整備工場を訪問し損害調査を行っていたが、このソリューションでは、整備工場、保険代理店またはお客さまご自身がスマートフォンで撮影した事故車両の画像から、AIが判定。これにより全損に該当する場合は、損保ジャパンの事故対応担当者による損害調査が不要となり、お客さまへ最短で事故の受付当日に保険金のお支払い手

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